FIRST CELEMONY
【お七夜・命名】
出産から数えて七日目に名前をつける「命名式」と「御祝いの膳」を囲む行事をいいます。
近頃は、お宮詣りの日として、両家のご両親を呼んで、お食事等でもてなすことが多いようです。
退院、お七夜、宮詣りのセレモニーには、祝福の気持ちたっぷり込めた素敵なドレスを用意してあげましょう。
【お食初め】
「一生食べ物に困らないように」と願いを込めて生後百日目(地域によって変わります)に祝い膳を囲んで赤ちゃんに食べさせる真似をする行事です。祝い膳は一汁三菜を基本に、赤飯、尾頭付き鯛などを用意します。
【お宮詣り】
赤ちゃんにとって初めての晴れの舞台になります。子供に新調の抱き着、セレモニードレスを着せ、帽子とよだれかけを着け、その上から祝い着を掛け着として着用します。子供の背中をおおうように掛け、蝶結びします。新しい家族の絆が結ばれたお祝いの形です。
★お宮詣りの仕方と祝い方
赤ちゃんは祖母に抱かれるのが一般的ですが、最近は夫婦でのお宮詣りも多いようです。祝い着は宮詣り以後、節句、七五三の晴れ着としても着せていただけます。お宮詣りを済ませた後は、家族での祝いの膳を囲んだり、また親類や知人宅へ内祝の品を添えて挨拶に出向いたりします。
Q お宮詣りっていつ行けばいいの?
・お宮詣りは、赤ちゃんが初めて神社にお詣りして、神様のご加護のもと、無事に誕生したことを神様に感謝し、あわせて赤ちゃんの成長と健康をお祈りするものです。お宮詣りの日にちは地方によって異なりますが、概ね生後三十日前後におこないます。体の抵抗力の少ない赤ちゃんのことですから、暖かい日や天気の良い日を選んでお詣りするのが良いでしょう。
【初正月】
お誕生のお正月飾りに、心優しき想いの込められた羽子板、破魔弓を飾ります。毎年のお正月はもちろん、人生における節目節目のお祝いに羽子板・破魔弓を飾ってあげたいですね。
Q 羽子板・破魔弓はいつ飾るの?
・初正月に、邪気を祓う縁起物として、女の子羽子板を、男の子に破魔弓を贈ります。羽子板で突く羽根に付いている黒い玉は、「無患子」(むくろじ)という大木の種です。「子が患わ無い」(こがわずわらない)という意味で、縁起の良い名前です。またその羽根の飛ぶさまが虫を食べるトンボに似ているので、子供が蚊に刺されないおまじないとして始められたといわれます。
弓には昔から魔を退ける力があると信じられていました。そこから、初正月に飾る弓を、魔を破る弓、すなわち破魔弓というようになったのです。近年、赤ちゃんの宮詣りに準備し、年中の縁起物として飾っていただくようにもなっています。
【初誕生日】
両祖父母を招いて赤飯を炊いて祝うのが古くからの習慣ですが、現在では家族のみでのお祝いも増えているようです。ご招待を受けた場合、おもちゃなどをギフトとして贈ります。満一歳の誕生日を無事迎えることができたことを感謝し、これからも健やかに成長するようにと多くの親族でお祝いしてあげましょう。
【初節句】
節句とは、伝統的な年中行事を行う季節の節目となる日のことで、節供とも言います。古くは節日(せちにち)といいましたが、江戸時代に幕府が公的な行事・祝日として五つの節句「五節句」を定めました。
◎一月七日、人日(じんじつ)「七草」
◎三月三日、上巳(じょうし)「桃の節句」「雛祭り」
◎五月五日、端午(たんご)「端午の節句」「菖蒲の節句」
◎七月七日、七夕(しちせき/たなばた)「たなばた」「星祭り」「竹・笹」
◎九月九日、重陽(ちょうよう)「菊の節句」
初めての節句を「初節句」といい、男の子は端午の節句(子供の日)、女の子は桃の節句(雛祭り)に、無病息災を願いお祝いをします。女の子は桃の節句に雛人形を、男の子は端午の節句に兜、鎧、武者人形などの五月人形や鯉幟を飾ります。
【七五三】
七五三は、男児は三才と五才。女児は三才と七才でお祝いします。平安時代に始まった髪置・紐落とし、袴着の儀式がもとになり、産神に参拝します。数え年、満年どちらでもかまいません。お子様の生育に合わせてお祝いしましょう。
関西では数え年、満年両方お詣りすると、いっそう徳が得られると伝えられています。
家族にとって喜びのあかしの行事。
美しい日本の伝統を良き思い出に残しましょう。